本文へスキップ

奥入瀬のミネラルたっぷりの清水でつくった けんちゃん家のお米

我が家の米づくりCultivation method

昔から苗半作といわれ、稲作の出来の半分は苗作りで決まると言われるほどです。
現代では、天候に左右されない安定した育苗ができるようビニールハウス栽培が行われ、田植えまで畑のような状態で保護して苗を育てるのが慣行になっています。
しかし、本来、稲は湿った場所で水根を伸ばし生長する植物であるのにもかかわらず、畑のような環境下で育てることで土に生息する病原菌(カビや細菌)が発生することとなり、そのため農薬を使用せざるを得なくなってきました。
昔は、田んぼの一角に種を播きビニールをかぶせた苗代方式でしたが、この時代には水で管理されているため農薬を使用する必要はありませんでした。

我が家の育苗方法(プール育苗)

ゲストルーム

我が家では、限りなく昔の苗代方式に近づけることができる「プール育苗」を実施することにし、田んぼの環境をビニールハウス内に作ることで、苗本来の生態を活かして水根を育て、プール水で育苗することで土の病原菌の発生を防いでいます。
そして、この水の力があるからこそ、苗作りの農薬の量を慣行の1/3以下に抑えることができ、結果、減農薬に貢献しています。
ハウス内での苗管理で一番大変なのは、温度管理と水やりです。苗焼けをさせないようサイドビニールの開閉や、苗が乾かないよう均一な水やりを徹底しないと、生長度合いがばらばらで背丈が不揃いの苗になってしまいます。
しかし、プール育苗では、この重要な役目を水がコ
ントロールしてくれるので、背丈が揃った生長度合いが均一な苗を作ることができています。(上部画像参照)
また、畑式の苗は、田植え時にはまだ水根が発達しておらず、水の入った田んぼへ移されるとストレスで活力が弱りますが、プール式の苗は、既に水根が発達しており、苗にストレスを与えることなく、病気のない苗で生長を促してくれます。


土から芽をだしいよいよ入水スタート

ゲストルーム

発芽して苗が1.5葉頃になったら、いよいよブルーシートで作ったプールに水を入れ、田植えまで管理します。水にはいることで畑根ではなく水根へと変化していきます。ここまでくると私たちも一安心。
農薬を使わなくても土に生息する病原菌(カビや細菌)から水が守ってくれます。


様々な条件下で生育の観察

ゲストルーム

ビニールハウスの空きスペースを利用し、様々な条件で試験育苗し、最高の苗作りを目指して実験中!毎年試行錯誤の連続です。
子育てと同じで毎年天候や生きている植物を相手にするのは難しいものです!


人が手を加えるのではなく自然の力で生長

ゲストルーム

 育苗では、温度管理や水やりが重要ですが、プール育苗では、水が温度調整して病気などから守ってくれます。人が水やりをすると水分の多少や肥料の効き具合で背丈がバラバラに伸びてしまいますが、プール育苗では全体が均一の水分なので背丈が一定に生長してくれます。
水が保温しているのでハウスも開放して外気にさらしても大丈夫!


水と畑での生長度合いの比較

ゲストルーム

プール育苗(左)と慣行育苗(右)の根の生長度合い比較。
根の伸び具合の違いが一目瞭然で、いかに苗は水で育つ植物かがわかると思います。
これが、畑根と水根の伸びの違いです。


根の生命力はすごい

ゲストルーム

育苗箱の底に不織布を敷かないと、水根が箱の穴から突き抜けて田植えの時の根切りが必要になり大変。以前は田植え前に、箱の底から突き出た根を切断してから田植えをしたので労力がかかりました、今では敷いていた不織布を田植え前に苗箱から引き抜くだけで簡単です。


水根発達でいつ田植えしても大丈夫

ゲストルーム

育苗箱の底に不織布を敷くと、水根が箱内でびっしりと絡み合って持ち上げてもまったく形崩れしません。こうなれば強靱な苗となっていつでも田植えができる状態です。慣行での苗は水田に移植すると、急激な環境変化、寒さなどのストレスで苗が弱ります。そしてその後、畑根から水根へ根を変化させようと頑張ります。プール苗は、既に水根になって水田対応になっているので、ストレス無く立ち上がりが早いのです。


インデックス写真

information店舗情報

けんちゃん家のお米

〒034-0071
青森県十和田市赤沼和田表42−1





inserted by FC2 system